よく「早起きを習慣にしたい」「運動を習慣にしたい」といった声を聞きます。
日常的に毎日繰り返す行動を習慣と言いますが、なぜ人間はそれほどまでに習慣にこだわるのでしょうか。
というのも、「習慣は人生を豊かにする」みたいな言葉を本屋やネットでよく見かけるからではないでしょうか?
この記事では、習慣化できない人に今一度考えてもらいたい事を書いていきます!
なぜ習慣化できないのか?
習慣化しようと思って、3日も続かなかった経験ありませんか?
白状します。僕は何度もあります。
それはもう、思い出したくないくらい、何回も挫折を経験しました。
特に習慣化したかった事は、以下の三つです。
- 運動(ランニング、筋トレをする事)
- 食事(間食やコンビニスイーツなどを買わない事)
- 睡眠(早寝、早起きをする事)
具体的な行動の違いはあれど、多くの人がこの3つの分野において習慣化したいと考えているのではないでしょうか。
ここに整理整頓なども含まれるかもしれませんね。(私は生まれつき几帳面な為、整理整頓だけは昔から習慣化していました)
なぜ頭で理解しているのに習慣化出来ないのか。
- 目的や目標がないから
- 完璧を求めるあまり、一日出来なかっただけで挫折してしまうから
主にこの2つの理由が考えられます。
順に見て行きましょう!
目標がないから習慣化出来ない!?
習慣化出来ない人は、習慣を作る事が良いという浅い考えで始めている人が多いです。
僕も昔はそうでした。
例えば、筋トレを習慣にしたいと考えたとします。
この考え方がそもそも問題なのです。
なにが問題かというと、習慣化を入り口にしてしまっているからです。
これが習慣化出来ない人の最大の落とし穴だと思っています。
大体の人が、「よし毎日腹筋100回、腕立て100回、背筋100回やるぞ」と決めて行動しようとします。
しかし、この始め方ではどこに向かっているのか分からなくなってしまいます。
旅行するときは普通目的地を決めてから、どの交通手段を使って行くか決めますよね?
新幹線で行きます→さあどこに行こう
こうなると目的地が中々決まりません。
これと同じ感覚で、まずは自分がどうなりたいのかを考えるのが先です。
この目標を考えずに、とりあえず習慣化しようと思って始めると、どこかで自分は何の為にやっているのか疑問に感じてきます。
そしてそのちょっとした気の緩みに、人間の欲望はつけ込み習慣化を邪魔します。
だからまずは、自分がどうなりたいのかを考えましょう。
これが決まれば、何をするべきなのか見えてきます。
しかし、これだけでは習慣化出来ないよ。という声があちこちから聞こえてきます。
はい。承知しております。
結果を焦るな!小さな一歩の積み重ねが大切
目標や目的を持って行動すれば、習慣化しやすくなるのは間違いないですが、100%出来るとは言えません。
考えられる壁が、目指す習慣自体のハードルの高さです。
これをあまりにも高く設定しすぎる人がいます。
例えば、全く運動してなかった人が1日5km走るとか、毎日スイーツを食べてしまう人がスイーツは一切口にしないとか。
自分の現在のポジションからいきなり大きな階段を登ろうとすると、リスクが大きすぎます。
ある意味ギャンブルと同じで、運が良ければそれが成功するときもあります。
しかし、よっぽど運が良くない限りそんなことは起きません。
今までの人生振り返ってみてください。
次の日からいきなり出来るようになったことなんてないと思います。
歯磨きなんて今では当たり前にしていますが、子供の時から親が何日もかけて習慣付けしてくれたか出来ている訳であって、いきなり出来た訳ではありません。
大人になるとそのことを忘れてしまいますが、根本は変わりません。
人間が変わるためには、それなりの時間が必要なのです。
だからまずは目標につながる簡単なことから始めて下さい。
例えば先ほどのランニングを例に挙げてみます。
目標:42.195km完走すること→まずは近くのコンビニまでランニングで行く
本当にこれでいいんです。
騙されたと思って、まずはこれくらいのことから始めてみて下さい!
完璧主義のあなたへ
完璧主義の人は、習慣化することを好む人が多いです。
しかしその反面、完璧を求めすぎるあまり習慣化に成功できない人もいます。
私もこの壁にぶち当たりました。
というのも、人間誰しも生きていればイレギュラーなことが起きてしまいます。
- 急に飲み会の予定が入った
- 風邪をひいた
- 恋人に振られた
- 台風が来た
などなど、挙げればきりがないですが、それくらい多くそして些細なことでも人の予定に影響を与えます。
こうしたイレギュラーに対応出来ずに、今まで続けてきた習慣が1日でも出来なくなってしまうと、完璧を求める人は心が折れてしまうのです。(私も何度経験したことか・・・)
これの一番の原因も目標が「習慣化すること」になってしまっているからです。
本当に習慣化すること自体が目標ならいいのですが、そんな人ほとんどいないかと思います。
求めている理想に向かって、習慣化したいと思っている訳で、習慣化は一つの手段に過ぎません。
目標がしっかりしていれば、1日出来なかったところで明日から辞めてしまうなんてことはしないはずです。
目標に向かって、また明日からやっていけばいいだけのことですから。
習慣化が目標になると、1日達成できなければ、それは失敗したも同然くらいの気持ちになってしまいます。
あなたが求めていることはきっと違うはずです。
まとめ
結論、無理に習慣化しなくてもいい!というのが私の考えです。
習慣化することを意識すると、どうしても「頑張ってする」という行動になってしまうためストレスを感じます。
これが結局何も行動できなくなってしまう原因なのだと思います。
かといって何も行動しなければ、何も始まりません。
だからまず目標を立てるのです。
しかも、達成したらとてもワクワクするような目標です。
そうすることで、頑張ってするのではなく楽しいからするという思考に変化していきます。
こうなれば、自分では気づかないうちに勝手に習慣化されていきます。
この状態を意図的に作り出すことが大切です。
子供がゲームに夢中になっている時のような感覚です。
絶対クリアしてみせるという、ワクワクする目標を立てるだけであれだけ夢中になれるのです。
大切なのでもう一度言っておきます。
習慣化自体にはそれほど価値はありません。
目標に向かってするその行動にのみ価値があります。
この目標設定の仕方次第で、行動が習慣化されるか決まるのであって、習慣化は結果論でしかないということを理解して下さい。
しかし、人の95%の行動が無意識、つまり習慣で行動します。
この習慣が自分の人生の大部分を形成していることも否定できません。
なので、目標もなく、漫然と生きるのは辞めましょう。
何か一つでも目標を作り、それに向けて行動することで、習慣になり、人生が変わっていきます。
コメントを残す